実売12,980円で59g|「G304 X SUPERLIGHT LIGHTSPEED」は7年ぶりの刷新でどう変わったか

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こんにちは、Soraです。2026年7月16日、ロジクールGからエントリーモデル「G304 X SUPERLIGHT LIGHTSPEED」が発売されました。価格は12,980円(2026年8月時点でのメーカー希望小売価格。実売価格は販売店・時期により変動するため、購入前に最新価格をご確認ください)。前回の記事でも触れましたが、この製品はエントリーモデルの価格帯にハイエンドの技術がどこまで降りてきているかを測る、かなり分かりやすい指標になっています。今回はそのスペックと立ち位置を掘り下げてみます。espologではこれまでVALORANTやApex Legendsの大会レポート、そして選手たちの実機材を数多く紹介してきましたが、今回は視点を変えて「今買えるエントリーモデル」にフォーカスします。プロ機材を眺めているだけでは分からない、価格帯ごとの実際の進化スピードが見えてくるはずです。

旧モデルとのスペック差を一覧にまとめました。

項目 旧G304 G304 X SUPERLIGHT LIGHTSPEED
重量 87〜100g程度(電池込み) 59g
電源 単三電池1本 内蔵290mAhバッテリー
充電/交換方式 電池交換 USB Type-C急速充電
連続使用時間 電池寿命に依存 満充電で約130時間
クリック応答速度 基準 約3ms高速化
価格 ¥12,980

旧G304から何が変わったのか

「G304」シリーズは単三電池1本で駆動する軽量ワイヤレスマウスとして長年愛されてきた定番モデルですが、実に7年ぶりの刷新となる今回のG304 Xでは、いくつもの弱点が解消されています。まず本体重量は、電池込みで87〜100g程度あった旧モデルから約40g軽量化され、59gまで軽くなりました。この軽量化を実現した最大の要因が電源方式の変更です。単三電池を使う方式から290mAhの内蔵バッテリーへ切り替わり、USB Type-Cでの急速充電に対応。旧モデルでは電池切れのたびに交換が必要でしたが、新モデルは満充電で約130時間の連続使用が可能になり、日常的な取り扱いも大きく改善されています。

スペックを詳しく見る

センサーは「HERO 44Kセンサー」を新採用し、最大44,000DPI・678IPSのトラッキング性能を実現。旧モデルと比較してクリックの応答速度も約3ms高速化されており、地味ながら対人シューティングでは効いてくる改善点です。なお有線接続時はUSB Type-Cケーブルでの充電しながらのプレイにも対応しており、バッテリー残量を気にせず長時間プレイしたい人にも配慮された設計です。接続方式はロジクール独自のワイヤレス技術「LIGHTSPEED」に加えてBluetooth、有線接続にも対応するマルチ接続仕様。マウス中央には新たに「LIGHTSYNC RGB」も搭載され、価格を抑えたモデルでありながら見た目の満足感もしっかり確保されています。カラーはブラックとホワイトの2色展開です。

同時発売の「G316 X 98」もチェック

今回のG304 Xと同じ7月16日には、エントリー向けゲーミングキーボード「G316 X 98」も発売されています。ガスケットマウント構造を採用し、8,000Hzのポーリングレートに対応、さらにドットスタイルの小型ディスプレイまで搭載した意欲的なモデルです。マウス・キーボードともにエントリーラインの刷新が同時に行われたということは、ロジクールGとして「初めてゲーミングデバイスを揃える層」への訴求を強めている表れとも読み取れます。予算に余裕があれば、G304 XとG316 X 98をセットで検討してみるのも面白いと思います。

価格的にどう位置づけられるか

以前紹介したUNLIMITのPeace選手が使う「Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2」は実売19,982円で本体重量60g、ポーリングレート2000Hz対応というプロ仕様のフラッグシップモデルです。今回のG304 Xは12,980円と7,000円ほど安いにもかかわらず、重量はほぼ同じ59g、センサーもHERO 44Kという上位機種に迫るスペックを備えています。もちろんポーリングレートやセンサーの微細なチューニングでは上位モデルに一歩譲る部分もありますが、「軽量ワイヤレスマウスをまず1本試してみたい」という層にとっては十分すぎるほどの性能と言えるでしょう。

発売直後の評判はどうか

発売から1週間ほど経った時点でのユーザーレビューを見ると、共通して挙がっているのが「旧G304からの正常進化」という評価です。長年の弱点だった重量とバッテリー方式が同時に改善されたことで、価格帯を考えれば十分に満足度の高い仕上がりになっているという声が目立ちます。7年という開発期間の長さもあってか、ユーザーからのフィードバックがしっかり反映されたモデルという評価も見られました。一方で、上位モデルであるG PRO X SUPERLIGHTシリーズのユーザーからは「劇的な違いを感じるほどではない」という冷静な声もあり、既に上位機種で満足している層にとっては買い替え必須というほどのインパクトではなさそうです。

気になる弱点・注意点

良いことばかりではなく、気になる点も挙げておきます。まず内蔵バッテリー方式になったことで、旧モデルのように「電池切れならコンビニで単三電池を買ってすぐ交換」という気軽さはなくなりました。バッテリー内蔵型は数年単位で使い続けるとバッテリー自体が劣化していく宿命があるため、長期間の耐久性は旧モデルより見劣りする可能性があります。また、LIGHTSYNC RGBを常時発光させた状態では、公称130時間よりもバッテリー持ちが短くなる点も実使用では意識しておきたいところです。ポーリングレートについても、上位モデルのような2,000Hz対応ではなく標準的な1,000Hzクラスにとどまるとみられ、eスポーツの最前線で戦う競技勢からすると「あと一歩」と感じる部分が残るかもしれません。

まとめ:7年分の進化が詰まった1本

「G304 X SUPERLIGHT LIGHTSPEED」は、派手さこそないものの、旧モデルが抱えていた重量とバッテリー方式という2つの弱点を同時に解消し、上位モデル譲りのセンサー性能まで持ち込んだ、堅実な進化を遂げたモデルです。12,980円という価格を考えれば、ゲーミングマウスをまだ本格的に選んだことがない人にとっての「最初の1本」として、かなり有力な選択肢になると思います。逆に既に軽量ワイヤレスマウスを使っていて不満のない人が、急いで買い替える必要性は薄いというのが正直な評価です。次に新しいマウスを検討するタイミングが来たら、候補の1つとして覚えておいて損はない製品です。

VALORANT・Apex Legendsでの使用感の想定

タイトルごとの相性についても触れておきます。VALORANTのようなセットプレイ重視でエイム精度が問われるタクティカルFPSでは、59gという軽さとHERO 44Kセンサーの精度がリニアに効いてきやすく、細かい照準修正のストレスが減るはずです。一方Apex Legendsのようなキャラクター性能・立ち回りの比重が大きいバトルロイヤルでは、マウス単体の性能差よりも索敵時の視点移動の速さで軽量マウスの恩恵を感じやすいでしょう。PAD勢の選手が多いApex Legendsのプロシーンとは異なり、多くの一般プレイヤーはキーボード・マウス勢だと思うので、どちらのタイトルをメインにする方にとってもこのクラスの軽量ワイヤレスマウスへの投資は費用対効果が高いと感じます。

購入前にチェックしたいポイント

実際に手に取る前に確認しておきたいのは、自分の手のサイズとグリップスタイルです。G304シリーズは比較的小ぶりなボディで、かぶせ持ちよりもつまみ持ち・つかみ持ちのユーザーに向いた形状です。手が大きい方や、がっつりかぶせ持ちをするタイプの方は、店頭で実機を握ってから購入を判断することを強くおすすめします。また既にゲーミングマウスパッドを持っていない場合は、センサー性能を活かすためにも布製・ガラス製いずれかのマウスパッドをあわせて用意すると、本来の性能をより実感しやすくなります。

どんな人におすすめか

これまで有線の重めなマウスを使ってきた方が最初の1本として軽量ワイヤレスマウスを試すには、ちょうどいい価格と性能のバランスだと思います。VALORANTのようなタクティカルFPSでもApex Legendsのようなバトルロイヤルでも、軽量化とセンサー精度の恩恵はジャンルを問わず感じやすい部分です。一方で、すでに上位モデルを使っていて不満のないプロ・上級者が今すぐ買い替える必要があるかというと、そこまでの決定的な差はありません。あくまで「これから軽量ワイヤレスマウスの世界に入る人向けの、よくできた入り口」という位置づけの製品です。

選手の実機材についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、あわせて読んでみてください。ゲーミングデバイス全体の技術トレンドについては2026年のゲーミングデバイス技術動向まとめもどうぞ。

※本記事のスペック・価格情報はメーカー発表および発売時点の情報をもとにまとめています。実際の性能・実売価格は購入時点の最新情報をご確認ください。

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